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さて、前編の続きです。
ビザ申請のための必要書類も整い、いよいよ大使館での面接の日が訪れた。
この日、子供のお友達ママが娘を預かってくれたので一人で出かけたのだが、良かった、彼女を連れてこなくて。
面接は予約制になっているため、それほど待ち時間はないだろうと思ったのだが、私の読みは全然甘かった。面接時刻の少し前に大使館に到着すると、正門の前に長〜〜い列ができている。
え? 私、今から面接なんだけど、ひょっとしてここに並ぶの? そんなことしてたら面接時刻に間に合わないじゃん!
そこで、並んでいる人に面接の予約時刻を聞くと、何と私と同じではないか。一体どれだけの人数が同じ時刻で予約をしているのだろう。この数の面接をこなすって、面接官は一体何人いるのだろう。
不安と疑問を抱えながら、自分も入館待ちの列に加わる。・・・
ビザ申請のための必要書類も整い、いよいよ大使館での面接の日が訪れた。
この日、子供のお友達ママが娘を預かってくれたので一人で出かけたのだが、良かった、彼女を連れてこなくて。
面接は予約制になっているため、それほど待ち時間はないだろうと思ったのだが、私の読みは全然甘かった。面接時刻の少し前に大使館に到着すると、正門の前に長〜〜い列ができている。
え? 私、今から面接なんだけど、ひょっとしてここに並ぶの? そんなことしてたら面接時刻に間に合わないじゃん!
そこで、並んでいる人に面接の予約時刻を聞くと、何と私と同じではないか。一体どれだけの人数が同じ時刻で予約をしているのだろう。この数の面接をこなすって、面接官は一体何人いるのだろう。
不安と疑問を抱えながら、自分も入館待ちの列に加わる。・・・
結局、大使館の正門をくぐるまでに待った時間、小1時間。11月半ばを過ぎた頃のことで、その日は特に寒かった(ような気がした。)子供が一緒なら風邪をひかせていたかもしれない。
さて、大使館の正門をくぐってからも、さらに敷地内に行列は続いている。ようやく大使館屋内へ通じる入り口ドアの手前までたどり着いた時には、最初、門外の列に並んでから1時間半が経過していた。
その間、列で隣に並んでいる男子大学生と時々会話を交わしていた。アメリカ留学中の彼、一時帰国中で、ビザの更新に来たという。英語力も“そこそこ”のレベルらしく(私と同じ程度?)、あまり頭脳明晰タイプには見受けられなかったが(失礼!)、GPA(Grade Point Average、成績です)を聞くとすごく良い。日々、教授に取り入る努力をしていると言っていた。なるほどね。
建物の入り口には簡易テーブルが並べられ、日本人を含む職員数人が書類のチェックをしていた。ここで書類の不備などを予備チェックしてから屋内の面接室に入るんだろうなあ、と想像し、私もカバンから書類を取り出して自分の番に備える。ふと隣を見ると、その男の子、書類が未記入だらけ、おまけに写真も現像したそのままの状態、規定の大きさに切って添付していないではないか。大丈夫かなあと思いながら見ていると、私より先に日本人職員に呼ばれた彼、やはり随分注意を受けている。でもその職員、ハサミや糊を準備していたところを見ると、こんな申請者も多いのだろうか。私、すごく気を使って完璧に準備をしてきたのに。
さて、私の番が来た。アメリカ人職員だったが、日本語で話しかけてきた。「書類ヲ 見セテ クダサイ。」
自分と子供の分、二つのクリアファイルに入れた書類を手渡す。すると、その職員、それぞれを簡単に(ほんの数秒ずつ)チェックすると、中からDS書類を抜き、残りの書類(パスポートや残高証明書、『日本とのつながり』書類など)を私に戻して、正門の方向に誘導するジェスチュアをしながら言った。
「ハイ、ダイジョウブデス」
…え? 今から面接でしょ? 寒い屋外からやっと屋内に入れてもらえるんでしょ?
でも、この職員の誘導方向は、どう考えても屋内ではなく、1時間ほど前にくぐった正門の方角である。この人、何か間違えてない? そう思いながら
「面接はないんですか?」と聞くと、
「コレガ、面接。ビザ、一週間クライデ トドキマス」
!!!???
私が聞かされていた、面接にまつわる数々のコワ〜イ話は何だったの!? 面接用の小部屋がいくつか並んでいて、ひとつの部屋は人の出入りがとてもスムーズなのに、その隣りの部屋では一人あたりの面接に約1時間費やしているとか、面接官によってはかなり突っ込んだ質問をしてくるから、スムーズに答えられるよう、色々な質問を想定して回答の準備をしておけとか、そんなまことしやかな話やアドバイスは何だったの!?
その時の私、その場で申請が許可されて近日中にビザが届くと知らされた喜びよりも、あまりの肩すかし状態のため、一時的にパニックに陥っていた。
ねえねえ、ちゃんと面接してよ。ほら、この『日本とのつながり』書類、頑張って(?)作ったのよ。 そんなちらっと見るだけじゃなくて、よく読んで! それに、“独身”の私が子連れでアメリカに入国するのよ。何か質問することあるんじゃないの? ちょっとくらい意地悪な質問しても許してあげるから!
すごく不審そうな顔をしていただろう私に、担当面接官が軽く微笑む。もうこれで終わったんだよ、早く帰りなさい、そう諭されているような感じだ。私は不完全燃焼のまま、後ろ髪をひかれる思いでトボトボと正門をくぐり、アメリカ大使館の外に出た。
このように、長蛇の列に並んで待つこと2時間弱、面接時間1分、大使館の建物にすら入れてもらえないまま私の面接は終わった。そして、無事、私はF-1ビザ、娘はF-2ビザを獲得した。(面接官の言った通り、ビザは一週間程度で郵送された。)
以上、自らの体験談であるが、読んで頂いた通り、私の場合は、巷で言われているような“ビザの取得が難しい”ということは全くなかった。なぜだろう。
確かに、私の申請時は、年明け、新学期からの留学に備えた、大使館にとっては、ビザ申請者の数が多いピークシーズンであったとは思う。一人あたり何十分も面接に費やしていたら、申請数をこなせないだろう。(であるにしても、面接室への入室もないってどういうことだろう?)
また、面接が義務付けられたのは03年8月、私の面接は同年11月だった。大使館にとっても、その業務に対してまだ試行錯誤の段階だったことは容易に想像できる。私の場合は、そんな混乱期における幸運だったのか?
或いは、面接の前にオンライン申請(*下記参照)を済ませていたから、それが良かったのだろうか?
それから1年以上を経過した今、現在のビザの申請面接、また発給状況はどうなっているかは分からない。(自分の申請時の状況だって未だに理解していない。)
ただ、もし私から何かアドバイスできることがあるとすれば、それは、真偽入り乱れていろいろ錯綜する情報の中、正確な情報はすべて大使館と信頼できる専門業者にあるということだ。
例えば、私の場合、ビザのオンライン申請を取り扱っている旅行業者を通じて申請すると迅速な手続きが可能(RDS申請)、という大使館情報を前もって得ていた。そこで、複数の旅行会社に問い合わせをしてみたが、そのシステムを理解していない旅行会社が少なくないことに驚かされた。(電話に出た人が知らなかっただけ?でも先方にもプロのプライドがあるから、決して“そんなシステム知らない”とは言わなかったが。)また、それを利用した場合は有料である。
その一方、頻繁にチェックしていた大使館のHPで、ある日、個人でもオンライン申請ができることを知った(EVAF-Electronic Visa Application Forms)。これは、当時新しく導入されたシステムだったのだろうか? ネットで調べていても、大使館以外の他のどのサイトにもその記述はなかった。(というか、少なくとも私には見つけられなかった。)
私の場合、それを利用したことがスムーズな許可、発給につながったのかもしれない。(が、その真偽についても定かではない。勝手な憶測のひとつです。)
また一方では、大使館HPからはその重要さがあまり浮き彫りになってこない(と私は記憶している)『日本とのつながり』書類の情報などについて、専門の業者サイトをチェックしたりすることで、その準備の大切さを確認できたりもする。(私の場合は、この書類がどれだけ重要な役割を果たしたのかは非常に疑問が残るが。でも準備に万全を期すに越したことはない。)
そういうわけで、情報は日進月歩で変化、確実な情報を得るためには、やはり“オフィシャル”で“信頼できる情報筋”から仕入れるに限るということで、私のこの記事では、自分の体験談以上の話はやめておきます。
留学を目指している全ての方が、無事ビザを取得できますように。ささやかなお祈りを込めて。
(ところで、大使館面接の時に一緒に並んでいた、申請書類不首尾の男の子、無事ビザの更新を果たしたのだろうか。少々気になる…)
さて、大使館の正門をくぐってからも、さらに敷地内に行列は続いている。ようやく大使館屋内へ通じる入り口ドアの手前までたどり着いた時には、最初、門外の列に並んでから1時間半が経過していた。
その間、列で隣に並んでいる男子大学生と時々会話を交わしていた。アメリカ留学中の彼、一時帰国中で、ビザの更新に来たという。英語力も“そこそこ”のレベルらしく(私と同じ程度?)、あまり頭脳明晰タイプには見受けられなかったが(失礼!)、GPA(Grade Point Average、成績です)を聞くとすごく良い。日々、教授に取り入る努力をしていると言っていた。なるほどね。
建物の入り口には簡易テーブルが並べられ、日本人を含む職員数人が書類のチェックをしていた。ここで書類の不備などを予備チェックしてから屋内の面接室に入るんだろうなあ、と想像し、私もカバンから書類を取り出して自分の番に備える。ふと隣を見ると、その男の子、書類が未記入だらけ、おまけに写真も現像したそのままの状態、規定の大きさに切って添付していないではないか。大丈夫かなあと思いながら見ていると、私より先に日本人職員に呼ばれた彼、やはり随分注意を受けている。でもその職員、ハサミや糊を準備していたところを見ると、こんな申請者も多いのだろうか。私、すごく気を使って完璧に準備をしてきたのに。
さて、私の番が来た。アメリカ人職員だったが、日本語で話しかけてきた。「書類ヲ 見セテ クダサイ。」
自分と子供の分、二つのクリアファイルに入れた書類を手渡す。すると、その職員、それぞれを簡単に(ほんの数秒ずつ)チェックすると、中からDS書類を抜き、残りの書類(パスポートや残高証明書、『日本とのつながり』書類など)を私に戻して、正門の方向に誘導するジェスチュアをしながら言った。
「ハイ、ダイジョウブデス」
…え? 今から面接でしょ? 寒い屋外からやっと屋内に入れてもらえるんでしょ?
でも、この職員の誘導方向は、どう考えても屋内ではなく、1時間ほど前にくぐった正門の方角である。この人、何か間違えてない? そう思いながら
「面接はないんですか?」と聞くと、
「コレガ、面接。ビザ、一週間クライデ トドキマス」
!!!???
私が聞かされていた、面接にまつわる数々のコワ〜イ話は何だったの!? 面接用の小部屋がいくつか並んでいて、ひとつの部屋は人の出入りがとてもスムーズなのに、その隣りの部屋では一人あたりの面接に約1時間費やしているとか、面接官によってはかなり突っ込んだ質問をしてくるから、スムーズに答えられるよう、色々な質問を想定して回答の準備をしておけとか、そんなまことしやかな話やアドバイスは何だったの!?
その時の私、その場で申請が許可されて近日中にビザが届くと知らされた喜びよりも、あまりの肩すかし状態のため、一時的にパニックに陥っていた。
ねえねえ、ちゃんと面接してよ。ほら、この『日本とのつながり』書類、頑張って(?)作ったのよ。 そんなちらっと見るだけじゃなくて、よく読んで! それに、“独身”の私が子連れでアメリカに入国するのよ。何か質問することあるんじゃないの? ちょっとくらい意地悪な質問しても許してあげるから!
すごく不審そうな顔をしていただろう私に、担当面接官が軽く微笑む。もうこれで終わったんだよ、早く帰りなさい、そう諭されているような感じだ。私は不完全燃焼のまま、後ろ髪をひかれる思いでトボトボと正門をくぐり、アメリカ大使館の外に出た。
このように、長蛇の列に並んで待つこと2時間弱、面接時間1分、大使館の建物にすら入れてもらえないまま私の面接は終わった。そして、無事、私はF-1ビザ、娘はF-2ビザを獲得した。(面接官の言った通り、ビザは一週間程度で郵送された。)
以上、自らの体験談であるが、読んで頂いた通り、私の場合は、巷で言われているような“ビザの取得が難しい”ということは全くなかった。なぜだろう。
確かに、私の申請時は、年明け、新学期からの留学に備えた、大使館にとっては、ビザ申請者の数が多いピークシーズンであったとは思う。一人あたり何十分も面接に費やしていたら、申請数をこなせないだろう。(であるにしても、面接室への入室もないってどういうことだろう?)
また、面接が義務付けられたのは03年8月、私の面接は同年11月だった。大使館にとっても、その業務に対してまだ試行錯誤の段階だったことは容易に想像できる。私の場合は、そんな混乱期における幸運だったのか?
或いは、面接の前にオンライン申請(*下記参照)を済ませていたから、それが良かったのだろうか?
それから1年以上を経過した今、現在のビザの申請面接、また発給状況はどうなっているかは分からない。(自分の申請時の状況だって未だに理解していない。)
ただ、もし私から何かアドバイスできることがあるとすれば、それは、真偽入り乱れていろいろ錯綜する情報の中、正確な情報はすべて大使館と信頼できる専門業者にあるということだ。
例えば、私の場合、ビザのオンライン申請を取り扱っている旅行業者を通じて申請すると迅速な手続きが可能(RDS申請)、という大使館情報を前もって得ていた。そこで、複数の旅行会社に問い合わせをしてみたが、そのシステムを理解していない旅行会社が少なくないことに驚かされた。(電話に出た人が知らなかっただけ?でも先方にもプロのプライドがあるから、決して“そんなシステム知らない”とは言わなかったが。)また、それを利用した場合は有料である。
その一方、頻繁にチェックしていた大使館のHPで、ある日、個人でもオンライン申請ができることを知った(EVAF-Electronic Visa Application Forms)。これは、当時新しく導入されたシステムだったのだろうか? ネットで調べていても、大使館以外の他のどのサイトにもその記述はなかった。(というか、少なくとも私には見つけられなかった。)
私の場合、それを利用したことがスムーズな許可、発給につながったのかもしれない。(が、その真偽についても定かではない。勝手な憶測のひとつです。)
また一方では、大使館HPからはその重要さがあまり浮き彫りになってこない(と私は記憶している)『日本とのつながり』書類の情報などについて、専門の業者サイトをチェックしたりすることで、その準備の大切さを確認できたりもする。(私の場合は、この書類がどれだけ重要な役割を果たしたのかは非常に疑問が残るが。でも準備に万全を期すに越したことはない。)
そういうわけで、情報は日進月歩で変化、確実な情報を得るためには、やはり“オフィシャル”で“信頼できる情報筋”から仕入れるに限るということで、私のこの記事では、自分の体験談以上の話はやめておきます。
留学を目指している全ての方が、無事ビザを取得できますように。ささやかなお祈りを込めて。
(ところで、大使館面接の時に一緒に並んでいた、申請書類不首尾の男の子、無事ビザの更新を果たしたのだろうか。少々気になる…)
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