まず、住宅ローンの問題がある。
バブルのときは「住宅をいま買わないと将来的にはとても変えない値段になる。」「将来的には不動産は必ず値上がりするのだから、貯金をしているのと同じ。」「インフレがあるから、将来的に支払いが楽になる。」と不動産屋に言われて高値で住宅をつかまされて、退職金をあてにして買った人が多い。
住宅は二十五年から三十五年くらいのローンを組むのが普通であり、一般的には完済の時期を70歳くらいに設定することが多い。
退職金が出ればいいが、出なかったらどうなるのか?
退職金をあてにするといっても、実質的には子供の収入もあてにしているはずである。子供の代になってみると、給料は上がる見込もない、へたをすると失業しているなんてこともある。
ローンが払えなくなったら、住宅は競売にかけるのが建前だが、成田あたりでバブル期に買った住宅が、いったい、いくらで売れるのであろうか?
今後、日本の人口は減って、ローンを組める労働人口も減るのである。首都圏でももっと東京に近いところにもっといい物件がある。そもそも、成田の不動産が売れるかどうかもあやしい話である。
それに、いつまでも建てたままで住めるわけではない。改築、建て替え費用もかかるし、不動産にかかる税金も無くなるわけではない。
ローンを完済したとしても、住宅にはけっこうお金がかかるが、退職金で完済して、まだ余裕があるという人は少ないだろう。
年金だってちゃんと出るかどうかわからないという不安がある。
頭の痛い問ではある。
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